風吹き抜ける街、ライへ

悪天候と強風が続いた中、偶然晴れた、3月初旬の日帰り旅行記です。

今回訪れたRye[ライ]はロンドンから電車で南東に1時間ちょっとの小さな街です。

出発はSt.Pancras[セントパンクラス]駅。当日購入、往復£36でした。

途中で1度乗り換えがあります。
St.Pancras→Ashford International→Ryeの道程で、1時間7分ほど。

ロンドンからの日帰り旅行にぴったりです。


ライを知ったきっかけは、父が録画していたBSの欧州旅番組でした。白い壁と、焦げ茶色の柱で組まれた古めかしくて可愛らしい建築が立ち並び、絵本のような街が紹介されていました。



さて、駅でチケット買うやいなや、あと数分で次の電車出るから走って〜!と窓口のお姉さんがにこり。マジかー!!(笑)とダッシュする女2名。

我らが日立製の高速列車に駆け込みました。しかしなかなか発車しない…。乗る車両、間違えたかな?と確認するも合っている…。しばらくすると電車遅延のアナウンスが。走らなくてもよかった!

結局20分くらい遅れて発車したのでした〜。

乗り換えのAshford International駅までは40分ほどで到着。しかしここで電車遅延の代償が発覚。

この駅からRyeまでの電車は1時間に1本しかないため、遅延のせいで乗れるはずだった電車がもう行っちゃってました〜。

でも大丈夫です。ホームにはスタバがあるので、のんびり待ちましょう。これぞイギリス旅(笑)

スタバァ

聖メアリー教会

ライに到着しましたらまずは街のシンボルの教会を目指しましょう。地図をみなくても大丈夫なぐらいです。駅から見上げてみると教会っぽい尖塔が見えるので、そこを目指して登っていけば、すぐに到着です。

小さな、しかしとても美しい教会です。

緻密にはめ込まれたステンドグラス

大人£4で展望台に登れます。入り口正面のカウンターでチケットを買いましょう。登れると言われると登ってしまう人の性。

驚愕の狭さの通路

薄暗くほっそ〜い階段をえっちらおっちら登っていくと一気に視界が開けます。

風がものすごく強くて体が少しあおられるほどだったのですが、街を吹き抜けていく風がなんとも気持ち良く、ずっと見ていられるねーと言いながら、だいぶだいぶ長い間360度の贅沢な景色を眺めていました。

街サイド
平野サイド
パノラマ

たくさんの茶色の屋根の街並み、運河、ずっとずっと続く平野、遠くには回り続ける風車。霞んで見えませんでしたが、そのもっともっと遠く海の向こうはフランスです。教会の鐘がゴーンゴーンと街中にこだましていました。

ロンドンよりも時間の流れがゆっくりに感じました。展望台最高です。(晴れていたら特に!)ぜひ登るのがおすすめです!

ライ城(イプラ・タワー)

教会の裏手に回るとすぐにこじんまりとしたタワーが見えてきます。

約800年前、1249年に建てられたこの建物は、フランスからの攻撃に対抗するための砦でした。

昔はここが海岸線だったので、フランスの侵攻を食い止める要の場所でしたが、海岸線が移動して、その役目はドーバーへと移っていったそうです。

中はちょっとした博物館になっています。入館料£4です。受付は休みの日はお家のお手伝いしてるのかなぁ?って感じの可愛らしい少年でした。とってもしっかりしてました。

貿易や、武器や、刑務所についてなど、ライの街のいろいろな歴史が学べます。

昔の罠。シュ〜ル〜

おいしい魚介の幸せな記憶…

お昼はお魚食べたいねー!とこちらのレストランへ。

【Webbe’s at The Fish Cafe】
https://www.webbesrestaurants.co.uk/

さくさく衣のF&Cと魚介のシチュー

もうおいしすぎて、お魚を食べられる幸せを噛みしめました。毎秒5回の勢いでおいしい連呼。白身魚も貝も付け合わせの野菜もソースも全てがおいしかったです。大満足でした。

教会でもらったかわいいマップ

のんびり楽しい街歩き

食後はぐるりと街を散策。

とても小さい街なので、帰りの電車を気にする必要はないくらいです。歩いて周りながら、思う存分のんびりできます。地図を片手にぶらぶら散策…

教会すぐ裏手の小さな古本屋さん
子供達に混じって公園で遊んだよ
素敵なライポッタリー
ふと足を止めてしまったギャラリー

こちらのShepherd Hut Studiosさんで一目惚れした絵を購入。奥さんの描いた絵を旦那さんがお店で売っていました。

日帰り旅行に絶対おすすめなライ

イギリス旅行のプランに迷っている人に私がアドバイスするなら…もし時間が許すのであれば、ぜひイギリス旅行のうち1日は、のんび〜り贅沢に時間を忘れてお茶を飲む日を入れてみてください。100%絶対、最高な思い出になりますよ〜!

ライはそんな過ごし方にぴったりな街のひとつだと確信しました。

アフタヌーンティーのできる素敵なティールーム、おいしいレストラン、お土産もの屋さん、可愛い街並み、なんでも揃っていましたよ。

そして個人的には…今回の旅でやり残したことがありまして。この日は夜はロンドンに帰らなくてはいけなかったので、レストランの店員さんにおすすめされた、ライハーバーにいけなかったのです。Perfect placeだぜ!と断言されたので、行かぬわけにはいきません。ということで、また遊びに行きたいと思っています。次は老舗ホテルのマーメイドインに泊まって近くの港町を回るのもいいかもねとぼんやり思っています。

再訪が今から楽しみです。

by Kanako