古都ウィンチェスター日帰り旅行記

12月中旬ぐらいにした日帰り小旅行の話。

 

バースとウィンチェスターがイギリス2大クリスマスマーケットと言われているらしい?と聞きつけ、ウィンチェスターへ気軽にデイトリップ、行ってきました。ロンドンのWaterloo駅から電車で1時間ちょっと。南西の方です。

 

 

かつてのイングランドの首都であり、巡礼地として栄えていた場所だそうです。Former capital cityです。

 

なんて豪奢な駅なんだ

 

 

ナショナルレールの駅の雰囲気すごい好きです。広くて、イギリスのいろいろな場所に向かう列車が電光掲示板に表示されていて、スーツケースを持った人がたくさん歩いていて、旅独特の高揚感とちょっと切ないあの感じ…。

 

日帰り往復チケット £36.40

 

チケットは駅の中程にある券売機で買えます。往復で£36.40。片道でも同じくらいするので、往復の方が断然お得です。2枚出てくるので、忘れずに2枚受け取ってください。私はアホやらかし、なぜか1枚しかとらず、帰りの運賃分損しました。ナショナルレールには何度か乗ったことあるんです。前乗った時はちゃんと受け取ったんです。信じてください(笑)

 

どのホームから出発するのかは電光掲示板に載ってます。WaterlooからWinchesterまで乗り換えなしの電車と、乗り換えありの電車があるので、要確認です。時刻表はネットでもみられます。「Waterloo London」で検索すると今日のタイムテーブルがでてきます。

 

駅で買った紅茶を飲みつつ、バナナを頬張りつつ、車窓の景色を楽しみつつ、友達とおしゃべりしていたらあっという間に到着しました。

 

クリスマスマーケット

駅からしばらく歩くとマーケットに到着。入場するのに少し並びました。マルドワインを飲みつつ待ちます。イギリスのクリスマスマーケットでは定番の、あたたかいサングリアに、シナモンなどのスパイスが効いたような感じの飲み物です。あったか〜、やさしい甘さ〜で寒空の下で飲むにはぴったりです。

 

キラキラなマルドワインの屋台

 

アルコールはほとんど飛んでるっぽいです

 

 

会場内にはたくさんのストール(屋台)が並びます。特に何も買わなかったんですけど、みているだけで楽しいです。

 

すごくかわいいリース

 

寒かったからかストールの写真ぜんぜん撮ってなかったです(´∀`)

 

ウィンチェスター大聖堂

マーケットをみた後は、ウィンチェスター大聖堂を見学しました。かつて巡礼地だったことはもちろん、「高慢と偏見」で知られる作家、ジェーン・オースティンが眠り、また、映画ダヴィンチ・コードのロケ地にもなった場所です。

日曜日はサンデーサービスとのことで、入場無料で入らせていただきました。とても素敵な空間でしたので、帰りがけにほんの気持ちですが寄付をしました。

 

 

このステンドグラスとても素敵でした

 

お次はウルヴジー城跡と言うかつての大司教城跡を見に行きたかったのですが、まさかの4月まで閉鎖。残念。

イースターまで休みだぜと書いてあった…

 

どこもかしこも歴史を感じる街並み

 

この川、嵩高すぎでちょっと不思議

 

すごく透き通った、綺麗な川沿いをのんびり歩きました。

 

道端にあったローマ時代の城壁跡

 

 

ウィンチェスター・シティ・ミル

次に向かったのは、Winchester City Mill (ウィンチェスター・シティ・ミル)。ナショナルトラストに登録されている水車小屋です。

ナショナルトラストとは…

歴史的建築物の保護を目的として英国において設立されたボランティア団体。ピーターラビットの作者、ビアトリクス・ポターが湖水地方の自然を保護するために、本の印税などを使って土地を買い、ナショナルトラストにその全てを寄付した話が有名。

 

入場料は大人£4。こじんまりとした施設なので、水車と、歴史の説明をじっくり見ても滞在時間は30分くらいかな?でもせっかく来たので入ってみました。

 

高低差によって勢いよく回っています

 

水の流れを動力として臼が回転し、挽かれていく小麦粉を眺めていたら、なんとなく心惹かれてしまったので、帰りにショップで小麦粉を購入してみました。

 

1.5kg…持ち帰るのが重かった(笑)

 

 

ウィンチェスター・カレッジ

そして、かなり個人的にですが、このデイトリップのハイライト…伝統あるパブリックスクール、Winchester College(ウィンチェスター・カレッジ)へ。

パブリックスクールとは…

一般的な認識としてはイギリスの私立の全寮制男子校のことです。今は共学化する学校も増えているそうです。イギリス中、世界中の、13歳〜18歳のエリートたちが集まり、寄宿生活を送りながら日々勉強に励みます。

 

ああ、乙女の永遠の憧れ、パブリックスクール。日本の少女漫画の源流ですよ。溢れ出るミーハーオタク感ごめんなさい(笑)

 

今回見学させてもらったウィンチェスター・カレッジは英国最古のパブリックスクールです。ちなみに日本の芸能界にはもったいないほどのモノホンの英国紳士、タレントのハリー杉山さんの出身校です。(J-waveのラジオ、HELLO WORLDで知ってからこっそりファンです)

 

ガイドツアーが1日数回実施されているとのことなので参加してみました。

 

Winchester Collegeガイドツアー

  • 9月〜3月
    月-土:10:15am、11:30am、 2:15pm
    日:2:15pm、 3:30pm
  • 4月〜8月
    月-土:10:15am、11:30am、2:15pm、3:30pm
    日:2:15pm、3:30pm
  • 料金:大人£8
    ※全て2019年2月現在。詳細はWEBサイトをご参照ください。

予約は不要です。ツアーが始まる前にカレッジの入り口で待っていてください。ガイドさんがやってきたらその場で料金を支払います。

 

ガイドは全て英語ですが、一般の人が学校の内部に入れる貴重な機会なので、パブリックスクールに興味のある方は参加する価値アリです!食堂や、教会などさまざまな場所を、学校の歴史の解説と共に案内してもらえます。

 

興味深かったのは、貧しい境遇の子供にも門戸は開かれていて、優秀な学生は、奨学生として衣服から何から何まで全て援助を受けることができるということ。それと、入学願書は11の寮の中で、希望の寮を選んで提出するという話も。入学する前に、どうやって希望の寮を選ぶのだろうか…?

 

1時間以上かけて丁寧に説明してくれました。貴重な経験でした。楽しかった!

 

この場所でハリーさんは学んでいたのですね〜。

古い石畳、生徒が一堂に会する食堂(ハリーポッターにでてくる食堂を想像してみてください)。街、学校全体が歴史的なロマンに溢れ…。同じ学生時代でも日本で過ごすものとはまったく異なる環境ですよね。ここにはうだるような夏に、蝉しぐれの中、ガリガリくん食べながら帰る学校からの帰り道は存在しないですよ。異文化って本当に不思議で面白くて好奇心が尽きることがないです。

 

 

それにしても入り口の写真は撮った気がしましたが、1枚も撮ってなかった…寒かったからですかね。

 

 

広場に戻ると、クリスマスマーケットには明かりが灯っていました。

 

雨も降っていてだいぶ冷えたのと、お腹も空いたので近場のピザ屋さんへ。パブでサイダーを頼むと大抵1種類しかないですが、このお店はサイダーのメニューがたくさん。近年クラフトサイダーがたくさん出てるみたいです。

サイダーは日本でもシードルという名前で売ってるりんごのお酒です。

フレーバー付きのものや、炭酸の入っていないもの。2、3種類くらい飲みましたが味が全然違って面白かったです。迷ってしまったら、店員さんにおすすめを聞いてみると丁寧に説明をしてくれますよ。甘いのが好き?ドライなのが好きー?とか聞いてくれて、試飲もさせてくれました。

WEB:THE STABLE

 

  

 

3時間ぐらい飲んで喋ってほろよいになりつつ、楽しいトリップも終わり。夜の街並みもキレ〜と思いつつ、帰りの電車に乗り込みました〜。

 

by Kanako